ゲーム音楽の変遷(4)
「ゼルダの伝説 夢を見る島」のリメイク。
もともとはピコピコ音のしていたゲームボーイという携帯用のゲーム機で発売された物。シリーズ中でも比較的こじんまりしたイメージ(実際は全くそんなことないのだが)の作品。ゼルダシリーズというのは中世ヨーロッパに近い世界観なのでオーケストラは単純によく合うのだが、元が携帯ゲームのリメイクということもあって見た目がかわいい感じ。そしてBGMはというと!
その手があったか!!と。
ゲーム音楽の歴史は、ゲーム機の技術の進歩の歴史。決して音楽そのものが歩んできた道とは違う。うっかり急に贅沢な音を出せるようになってしまったせいで、それをアピールしたくて安易なオーケストラに走って行ってしまっていた。そういった環境の中でもさすが任天堂。常にそのゲームにとっての最適解を選ぼうとし続けている。
もともとゼルダの伝説シリーズが特に好きな僕なので、適正に評価できているとも思わないが、とにかくとってもこの作品が楽しみ。なんたって日本を代表するゲーム作りのプロたちが選んだ最適解が迎えてくれるのだから。
(ちなみに、ゼルダの伝説シリーズはゲームの中ではかなり歴史が古い方で、ゼルダのゲーム音楽のみでのオーケストラの音楽会がよく開かれている。ファンとして一度足を運んでみたこともあるのだがこれにはとっても後悔をした。後ろのスクリーンはいらない。そんなのなくてもファンなら記憶の中で十分映像を再生できる)