私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

たまには喫茶店で(2)

僕を怒るでもなく呆れてくれるのは長い付き合いのなせる業なのか。早く集合場所についたところでできることといえば、その用事の予行演習を一人芝居風にやってみるとか、既に手遅れなのに関わらず忘れ物が無いかを探して実際に見つけてテンションを落とすとか、世界平和を祈るとか、それくらいのもの。そのどれも特別やりたいというわけでもないし、やる意味もあまり感じないので、そいつと二人で通りすがりの喫茶店へ。
席についたところで一息。残り2時間弱あるわけだが、いくらパッとした話題が無いとはいえ見つめあって過ごすのには時間が長すぎる。というかそれだったら高いコーヒー代を払って喫茶店に入った意味がないし、気持ち悪い。結局「最近ゆっくり話してなかったなぁ…」から始まるびっくりするほどなんの生産性も取り留めも無い話。「最近寒い」「髪が伸びてきた」「分け前分のアイスあんた食べたでしょ」「野菜がまた値上がりした」「どうせだったら一人芝居風の予行演習観てみたかった」「タンポポが顔出すなら、アスファルトのヒビよりもコンクリートのヒビからの方が、頑張ったなお前!って思う」「気が付いたら喫茶店に二人で入るなんて7年ぶりくらいか」「もし―スーパーマリオを僕が作ったら」「大地震ってきてほしくない」「最近ブログのネタに困ってるだろ」「YouTubeで面白い芸人発掘した」とこんな具合。そんなこんなで気づけば集合時間ギリギリ。
希に時間を読み違えるのも悪くない。