私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

僕は偉大な数学者

何を隠そう僕は偉大な数学者。

なんと!小学生の時に自力で台形の面積の公式を発明した事があるのだ!!
そして中学生の時には2次方程式の公式だって自力で産み出したことがある!!
素数が無限に有ることの証明だって編み出したんだぞ!!!

あの時の世の中の心理に触れたかのような快感ときたら、当に筆舌に尽くしがたい!!特許をとって世界中の二次関数が解けなくて困っている人たちにやり方を公開し、使用一回につき5円ずつ貰ったって、もう総金歯間違いなし!!と考えたのだが、なんとあっさり数学の教科書に書いてある。どうやらタッチの差で出版社の人に負けたらしい。

後になってそれこそほんのタッチの差(十数世紀ぐらい?)で過去の偉大な数学者たちによって証明されていたことを知ったのだが、そうだったとしても偉大な人たちと肩を並べられたような気がして誇らしかったものだ。

自分が人類初ではなかったものの一瞬は人類初の快挙の快感を味わった。その味とともに来る自分の数学力への過信はその後の僕を苦しめるのだったとさ。