オタクは口が悪い
コミュニケーションをとることに消極的な悪いオタクは別にして、いいオタクについての話。
つい先日、オタクって口が悪いと改めて思った。
とある大学のサークルのコンピュータクラブの話。
そこには、特にいじめがあるわけでもなく、組織内の派閥があるわけでもなく、やっていること、そのレベルすらもまちまちなのに、互いに尊重しあい、教えあう空気があった。間違いなくいい組織だった。
が、まぁ口が悪い。
他人の上げ足を見逃さずに必ず取る。一つあやふや手順を踏むだけで大概10の悪口が複数名から飛んでくる。手順を踏んだ側は迷いなく自分の行為の正当性を反撃のように言い返す。自分の意見と相手の意見が食い違えば罵倒に近い言葉のチョイスで意見をすり合わす。騒ぎを聞きつけ当事者でない人までもがその場に愉快犯のように入り込む。意見がどんどん割れて場は完全に荒れる。誰一人自分が間違っているとは思わないし、大概の場合それぞれの言い分は間違っていない。
なぜそのような現象が起こるのか。
今の僕の結論は、「コンピュータに関わっているから」。
コンピュータほど絶対的な正解を持つものは少ない。より速いのが正義だし、同じ成果ならよりコンパクトなのが正義だ。意見に違いが生まれるとすると、より良いに目指す方法が違うだけで、「良い」は全員がある意味共有している。共有された絶対的な「良いが」あるからこそ、そこに少しでも近いものを作り出せる人が間違いなく偉い。その「偉い」は、感情も、身分も、年齢も、境遇も一切が関与していない。
続く