私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

献血と下心(2)

毎年できる限りの献血をしてるといっても、献血のルール上、血を取ってもらえる回数は年三回。三年間休むことなく献血しているとはいえ未だに献血は非日常的な体験だ。

 

中でも二回、特に特別だった体験を。

 

献血で身動き取れない時間の間、テレビを見せてもらえるような献血ルームがある。僕がその時、献血を受けた時のテレビ番組は刑事ドラマ。途中の場面からだったのでストーリーは全く見えてこなかったのだが、どうやら犯人から一方的な連絡が入り人質の状況を知らされているというシーンのようだ。犯人から送られてきたビデオには椅子に縛り付けられた女性の姿。腕からはチューブ管が伸びており、そこからは血がぽたぽたと滴り落ちている。犯人いわく、「早く俺たちの要求を飲まないとこいつは失血死だいいのか?!」刑事「ちくしょう、あんな速さで血が抜けていったら長くはもたないぞ!」ボク、『明らかに僕の方が血が早く抜けているよなぁ』

 

献血献血ルームに行かなくても、献血バスに行くことでもできる。そして、どちらも献血が終わると大概の場合はお礼として粗品が贈られる。献血ルームだといつでも同じものをくれるのだが、献血バスだとテレビがない代わりに、そのバスが来ている場所の需要に合ったものを貰えるという面白みがある。大学に献血バスが来たとき、粗品は箱のティッシュとお菓子と大きなカップラーメンだった。お菓子ティッシュはいいとして、カップラーメンを食べながら、僕は「献血行って余計不健康になってないか?コレ。」と思った。