私の「面白い」

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読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

千の顔を持つ英雄的な分析 トッドフィリップス版ジョーカー

千の顔を持つ英雄に沿った名作の数々は、以下のステップから成る。

(1)出立
①冒険への使命。神・老人・特定の声などによる合図
②辞退。自身の愚かさの露呈
③超越的な援助。援助者は矮小あるいは貧しい老人
④最初の越境。異界への突入、限界の突破、異界の守護者の攻略
⑤闇への航海。負荷状態、自己消滅の危機。

(2)通過儀礼
①試練の道。英雄の試練。
②女神との遭遇。回復期。
③誘惑する異性。父殺し・母との姦淫。
④父との一体化。試練の意味を悟る。
⑤父を超越。英雄の成熟。
⑥終局の恩恵。前に進む物語の終焉。

(3)帰還
①帰還の拒絶
②呪的逃走
③外界からの救出
④帰路の境界
⑤二つの世界の導師
⑥自由と本質、招待の判明

これ等のステップのそれぞれに、映画でのストーリに沿って場面を当てはめていきたい。

(1)出立
①「冒険への使命。神・老人・特定の声などによる合図。」
まず、アーサーが仕事に出向くところから始まる。ストーリー
②「辞退。自身の愚かさの露呈」
病気や狂気に立ち向かい、更生しようという意思はあった。
③「超越的な援助。援助者は矮小あるいは貧しい老人」
ここが難しい。狂気へのいざないはいくらでもあった。拳銃そのものか、テレビへの出演か。


続く