私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

千の顔を持つ英雄的な分析 トッドフィリップス版ジョーカー(2)

④「最初の越境。異界への突入、限界の突破、異界の守護者の攻略」
電車での拳銃の使用だろう。
⑤「闇への航海。負荷状態、自己消滅の危機。」
やってしまったことの後悔からのダンス。その快楽。

 

(2)通過儀礼
①「試練の道。英雄の試練。」
挙げだしたらキリがないので割愛。
②「女神との遭遇。回復期。」
ソフィーの存在
③「誘惑する異性。父殺し・母との姦淫。」
ソフィーとのデート
④「父との一体化。試練の意味を悟る。」
手紙の中身、トーマスとのやり取り。
⑤「父を超越。英雄の成熟。」
母と同じ妄想系の病気の判明。自覚。母への復讐。
⑥「終局の恩恵。前に進む物語の終焉。」
狂気を前向きに受け入れる。
(3)帰還
①「帰還の拒絶」
旧友(?)再来のシーン、もしくはテレビ出演
②「呪的逃走」
警察からの逃亡
③「外界からの救出」
パトカーからの救出
④「帰路の境界」
ピエロとしての姿、唇の完成。踊り。
⑤「二つの世界の導師」
狂気と支持者獲得の両立、もしくはジョーカーの神格化
⑥「自由と本性、正体の判明」
最後のカウンセリング

どちらかといえば非英雄的な存在の象徴であるところのジョーカーを英雄伝説のいわゆる典型に持ち込んだからこそ、ここまで映画を観た人の心を動かし、共感を生むのだと思う。