「生き物っぽい」で商売
ペッパー君、アイボ、Mii。コミュニケーションをとることを目的として作られたものって結構多い。でもまだちょっと早いんじゃいかなーって思う。
ペッパー君。ソフトバンクが開発した人型ロボット。CMに出たり、店頭に立って客寄せしたり、ちびっこに話しかけられたり、一時期は話題になった。しかし、今は契約に必要な金額の問題や人工知能の一般化等の問題があってか稼働しているのは最盛期の15%にもならないのだとか。
アイボ。ソニーの発売した犬型ペットロボット。すでに第二世代が発売されていて、新聞の一面を飾ったりしている。第二世代のほうのアイボは人々に楽しみを与えているのだろうが、先代は部品の製造中止から修理受付を終了しているのだとか。
Mii。任天堂初のスマートフォンアプリゲーム。顔や体形をオリジナルで制作したアバターに好みや思い出などを吹き込み、そのアバターを介して他の人とコミュニケーションを図るゲーム。ただ、収益性が低く、運営停止している。
どれも現時点で既に幾分か前の話だが、これらのニュースを知って僕が思い浮かべた風景といえば、
目を消灯させうつむいた状態で倉庫の奥に眠るペッパー君。
ちびっこに埋葬されても腐らずに土に動かぬまま眠り続けるアイボ。
一度は思い出や趣向といった人格の素材となるものを持ち、人の形まで持ったにもかかわらず、配信停止と同時に一瞬でどこともなく消えていく数千体のMii。
まだ、法がないからいいようなものの、生き物っぽいを売りにするとそれが継続できなくなった時、人としてなんか大切なものが失われていくような気がする。
ドラえもんを作りたい僕は、特に気に留めなくては。