私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

日本の臭い

香りの高級食材といえばマツタケ。ただ、マツタケが良い香りというのは日本人にとってのみのことのようだ。

マツタケの学名は「Tricholoma nauseosum」。「吐き気 (nausea) をもよおさせるきのこの一種」という意味がある。マツタケの香り例えの匂いの中に「軍人の靴下」なんてのもあったりする。われわれが憧れているもの評価としてはなんか悲しい気もするが、マツタケなどという高級食材には生憎、縁の薄い身分の僕としては酸っぱいブドウと思いやすくてありがたい。

なぜ日本人がマツタケの香りが好きなのか。
これは大豆に親しんでいるからというのが理由に挙げられるらしい。大豆にはマツタケと似た香りの成分が含まれている。豆腐、醤油、味噌、枝豆、きなこ、もやし、豆乳、湯葉、油揚げ。改めて考えてみると日本人の食卓は大豆に囲まれている。

動物からたんぱく質を摂取する習慣の薄かった日本人がたんぱく質の摂取源として大豆を多用してきたということだろうか。世界に共感してもらえない物を高級食材に仕立て上げてしまうほどの味覚への影響を与える習慣。大豆ってすごい。依存って怖い。

マツタケ食べてみたいなぁ。