私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

藤子F不二雄のバランスが凄い

リアルのバランスってどこにあるのかホントわからない。
一概に現実に近いのがリアルというわけではない。むしろ「不気味の谷」などという言葉があるように、中途半端な現実味はむしろリアルに感じなかったりもする。近年のゲームは見た目をリアルに持っていくという動きが潮流の一つにある。ただ、見た目はまだしも、キャラクターの動きや、物体の挙動などがまだまだふかんぜんでむしろ興ざめしてしまうなんてことが多々ある。

そんな中、僕の敬愛するドラえもんにはそのバランスのレベルが異様に高いシーンがいくつも出てくる。冷静に考えれば非現実的なのに、読んでいる瞬間はもう現実に起こりうることとしか思えないような場面が多数あるのだ。そのうちのいくつかを挙げたい。

のび太の憤怒
夏休みの間バイトをし続け貯めたお金で遂に買ったラジコンボートをあっさりスネ夫のラジコン戦艦沈没させられた挙句、ボートの小ささを笑われた時の、顔を真っ赤にしながら放ったのび太のセリフ。「スネ夫を殺して僕も死ぬ!!!」

母の片づけ
しばしば散らかったのび太の部屋を見てのび太を叱りつけるのびママ。ただ、なぜか「捨てちゃいます」の一言と共に物をもって向かうのはゴミ箱ではなくのび太の部屋の窓。そのうちの何度かは実際に窓から物を放り投げる。

続く