原爆ドームに行った時の事
まだ改装工事が終わってない頃の話。
資料館の内容は是非、読者方の目で見てきてもらうとして、今日はちょっと別の違和感を感じたという話を。
世界で唯一原子爆弾を落とされた国である日本に生まれた身として、
(恐らく)被爆経験、戦争経験のある人が一切いなくなる瞬間を遠からず迎えるであろう世代の人間として、
僕であっても一度はと訪れたというわけである。
時期もあってか、小学生の修学旅行生の一団を見かけたのだが、慰霊塔に向かって代表の子供が何やら宣誓をしていた。
内容は、言葉遣いとか、少し詰まった時に先生が耳打ちをしている様子等からして、どうやら先生が考えた物のようだったのだが、耳に入ってきた部分の内容が
「僕は今日、~を見て○○と思いました。これからは、この気持ちを忘れず、△△して生きていきたいと思います!!」
というものだった。
しかもそれに続いて、一団全員が
『△△していきたいと思います!!』
てな具合。
これってどうなんだろうか。
場面が場面だけに僕は苦笑いに留めるしかないわけだが、正直気持ち悪くてしょうがなかった。
口先だけとはいえ、経験からくる思想なり思いなりと、今後の身の振る舞いに至るまでを上から与えられた物にしているということにはならないだろうか。
資料館の戦時中の映像にあった兵訓練の様子と全く同じに思えたのだが…
改装工事も終わってしばらくたつし、また時間を作って行ってみようかな。
長崎の方にも行かないとな。