私の「面白い」

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小島秀夫の語り口(4)

近年(といってもサービス開始からかなりたったが)流行のネットフリックス、AmazonPrimeVideo、Huluといった動画配信サービスは、ドラマをワンクール分一気に公開したりする。ゲームの容量が時代の進歩と共に増加し、映画というよりもドラマのワンクールとして捉えた方が受け手には優しいだろうというのが小島秀夫監督による考えなのではないか。というのが僕の意見である。

小島監督作品におけるカットシーンのカメラワークや編集は映画さながらの技術力であることは間違いないだろう。ただ、ことストーリーテリングにおいてはかなりVODの影響を受けているように感じられる。MGS4までは一つの大きなミッションを追いかける話だったのがMGSVでは出撃して基地に返ってくるまでが何度も繰り返される構図になっている。最新作のDEATHSTRANDINGは僕はまだ遊べていないが、恐らく似たような構図をとっているのだろう。配送依頼という言葉が使用されていることは事前情報の段階で耳に入っている。依頼という形の最小単位のゲーム、ミッションを数多くこなしていくという語り口をしていることは想像に難くない。

それに、世界観の在り方もかなりアメリカの連続テレビドラマの影響を受けていると捉えることができる。ウォーキングデットやアンダーザドーム、11/22/63といった作品は共通して、世界観の設定が強引という共通点がある。

 

続く