私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

船頭多くして船山登る(2)

慣用句というのはそのフレーズ自体に意味ができてしまって、そのフレーズを形成する文章の意味するところを実際には無視していることが多い。冷静に見つめなおせばおかしなことを言っているなんてことはざらにあるし、そのおかしなことを何の疑いもなく世の中の大多数の人が言っているなんて思うとそれはそれで面白い。そうでなくとも、冷静になって物事を捉えなおす能力が実際に必要になる事は実生活でもある。例えば、プログラミングなんかをやっていると自分が正解だと思っていることをちゃんと客観的に見つめなおす能力は必ず必要になってくる。

他におかしなことわざって幾つぐらいあるだろうか。「カエルの子はカエル」じゃなくてオタマジャクシだろ、なんていうのはもはや有名どころだろう。

ことわざがおかしいというわけではないのだが、個人的にやや引っかかるものに「雄弁は銀、沈黙は金」なんてものがある。
おしゃべりと屁理屈をこねるのが好きな筆者はちょくちょく「雄弁は銀、沈黙は金なんだよ!!」などと諭されるのだが、正直銀で何が悪い?って思う。金というものの社会的な価値が銀よりも高いという事実は疑うべくも無いが、その価値を決めたのは人間の経済であって金が時間と人を選ばない絶対的な何かというとそういうわけでもないはずだ。