地固めるために、雨降らせなきゃいかんのですか
握手、正座、ピースサイン、乾杯
それぞれ、挨拶や礼儀、友好の印としての作法だが、どうも由来をたどると血なまぐさいという点でも共通していたりする。
握手。
互いの掌を確認することで相手が拳銃を持っていないことを確認するというのが所作の由来。
正座。
あくまで一説だが、あぐらや立膝に比べて膝の拘束力を上げて目の前の人間に対して蹴りを行いずらくするという意味があるのだとか。
別名ブイサイン。ブイとはもちろんアルファベットのVの事。このVは、VICTORY(勝利)のV。勝者がいるということは敗者もいるということ。ピースサインは戦いの象徴ともいえる。
乾杯。
コップを合わせるときに飲み物がはぜてお互いのコップに入れる。毒が混入されていないことの証明だ。
自分の生活の中に何の違和感もなく入り込んでいるものが、それも「平和」とか「良い」とかの意味で使われている文化が、なんか危なっかしい匂いのするものが由来なんてことはもっとあるに違いない。
冷戦時代の米ソ間のホットラインはキューバ危機があったから実現したということとか、「科学の歴史は戦争の歴史」なんて言葉があったりするということとか、規模に関わらず人間の性として仲良くなる前のひと悶着ってのは必要なのかもしれない、というのがうかがえる。
雨降って地固まるなんて言うけど、理想は雨を降らさずとも地面が固まることだとは思うんだよなぁ。