私の「面白い」

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読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

ハワイの醤油

ハワイ編第8回。
醤油は英語でソイソース。そう、あくまでソース。かけるものなのだ。そんな事を何故かハワイのパンケーキ屋さんで思った。

パンケーキ屋さんの各テーブルにあるシロップセットの中に何故か醤油があったのだ。少しなめてみると日本の物に比べて少々薄い。とても煮物や汁物に入れる、タレとして混ぜる、何より寿司等につけるようなものには感じられなかった。香りも火山由来のハワイの塩で作られているのか独特の香り。

一瞬エセジャパン発見!と少し嬉しかったのだが、これはあくまで醤油なのではなく、ハワイアンソイソースという別物なのでは?というような気がしてきた。結局ハワイでかける醤油以外の醤油の使い道には出会わなかった(ハワイの高級日本料理店等ではちゃんと日本的な使い方をしているのだろうけど生憎そんなお金はなかった)し、何よりハワイの目玉焼きとこの醤油の相性が抜群。きっと日本の卵との相性はあまり良くないだろうと思ったので、お土産で買うのは止めた。

ソイソースという訳は偉大だ。英語圏の人にも醤油という物の存在を認識してもらうことができる。でも、そのような辞書的な翻訳が頭で先行してハワイならではの醤油にであったときに「エセジャパンだ!」となって思考を停止させるのは少し危険だと思った。
翻訳は国境や文化を超えるために作られたものという順番を間違ってはいけない、翻訳の違和感を文化が間違えた結果の違和感と捉えてはいけないと思った。
翻訳はとっても便利で有効だ。でも、翻訳で伝えきれないこぼれ落ちた何かを肌で感じることこそが現地に出向く、遠出する事の一番の価値なのではと思った。


おっと、目の前にデッカイパンケーキが出てきたので今日はここまで。