娯楽と教養の違い
娯楽と教養の境目はどこにあるのだろう。
教科書に載っているかどうか?世間に浸透しているかどうか?学問として成立しているかどうか?歴史が長いかどうか?常識として取り扱えるかどうか?
色々思い浮かびはするのだけど、どれも信憑性に欠けるかパッとしなものばかり。そもそも教養の対義語として娯楽という言葉がふさわしいかどうかも怪しいものだ。
答えは無いような気がしないでもないが、僕にとっては結構重要な問題だったりする。というのも、僕の人生の目標の内の一つに「ゲームという文化を教養の地位にまで押し上げる」というものがあるからだ。
まず、僕の中では多くの文化は娯楽として生まれ、教養に格上げされていくというイメージがある。というのも、モーツァルトの作曲した音楽の数々は現代では教養とされているが、作曲当時は金持ちの娯楽でしかなかったり、題名が「俺の尻をなめろ」なんて曲があったりと、とても格式が高いものでは無かったという歴史があるからだ。科学全般もそうだ。広義での科学は今では学問として取り扱われているが、ほんの数世紀前までは金持ち暇人変人の道楽に過ぎなかった。
結論から言うと論理性に欠けることなのだが、僕が個人的にストーリーの完成度で教養か娯楽の境界線を引けるのではないかと考えたこともあった。
続く