私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

幸せなら手をたたこう(2)

それ自体は拍手の何か高貴さみたいなものを表してるような気がして少し嬉しいのだけど、拍手の機会自体が減少しているというのは寂しいことこの上ない事実だ。

だからこそというのはおかしいのだが、たまにとても良い映画に出会って映画館内で拍手が起きることがあると無性にうれしくなる。無機質な物に命が宿った瞬間というか、デジタルというある種ワンクッション挟んだ表現にもかかわらず宿ってしまう命に出会った瞬間というか、観た側が表に出さざるを得ない喜びに満ち溢れる瞬間というか。そんなものにあったような気がする。コミュニケーションの相手としてのドラえもんの実現が人生最大の課題である僕からすると何か夢の実現の懸け橋に立ち会う瞬間のような気がしてしまう。

ただ、拍手の体験としての価値は数千人の観客がクラシック音楽のコンサートの後に演奏者に向けてするものが一番いい。単純に人数が多いというのが一番の理由なのだけど、演奏中水をうったかのように静まり返っている観客が一気に音を爆発させるあのギャップがたまらない。


今度飛行機に乗った時は一人でも小さくてもいいから、機長さんにちゃんと拍手をしよう。