私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

私の「面白い」

ふとしたきっかけで、今の今まで忘れていてすぐまた忘れるような記憶が甦るなんて経験は誰しもあるのではないだろうか。

僕にとって、そういった記憶のきっかけの最たる物としてルロイアンダーソンの曲がある。「共感してくれたらもっと嬉しい」がテーマのブログでいきなり個人の思い出話というのもどうかと思うが、そこはうっかりブログ初心者の初投稿に迷い混んでしまった
事の一興としてほしい。
クラシック好きの父は車の中でよくクラシック音楽を流していて、五歳頃の僕に子供でも馴染みやすい物をとルロイアンダーソンのcdをよくかけてくれていた。
お陰で思い出すのは
運転中の父の後ろ姿、
車から見た姫街道(浜松にある街道)の松並、
窓から入り込んでくる風の心地、
今は無くなってしまった家の近くの赤点滅専用の信号機、
磯の香り(海の香りなのか、当時汗疹で悩んでいた僕の汗が染み込んだシートベルトの香りなのかは定かではない)、
何を思ったか「シートベルトって昆布と似てるな…(ペロッ)しょっぱい!」と思った事、
等々である。驚くほどルロイアンダーソンと関係ないが、貴重な物も思い出せる。

当時の感性だ。

幼少期に体験した映画や音楽や遊びほどわくわくドキドキしたものって中々今は出会えない。当時感動した今となってはどうでも良いような事っていっぱいあるし、その数は今の年齢になってからわかるようになった感動よりずっと多い気がする。勿論それは今の僕の生きる努力不足によるところも多いんだけど、昔の感動って大袈裟に言えば財産だし知恵になることも多いし、控え目に言っても完全に思い出せなくなるのはもったいない物だと思うんだ。今の僕は。

その時々の私の「面白い」が残るように
私のために書きます。
でも共感してくれたらもっと嬉しい。



この記事を書いてる時期、僕の祖父は自分史なるものをせっせと書いている。詳しくは知らないけど、もし、僕が自分史を書くようなことになれば、この記事が前書きになるようにという気持ちで書いてる。
仮に自分史を求められるような人間にならなかったとしても、お酒を美味しいと思えるような年になったとき、「なに気どってんだコイツは」と肴になるような文にできてたらいいな。






共感への悪あがきのコーナー
ルロイアンダーソン(Leroy Anderson)
アメリカの作曲家。スピルバーグ映画の作曲で知られるジョンウィリアムズをして「アメリカ軽音楽の巨匠」と言わしめる。名前や曲名を知らずとも誰もが一度は聞いたことがある名曲を数々生み出している。