完璧な証明実験

鳩が歩くときに首を前後に動かすのは何故でしょう？正解は、（一般的に）目は動いている景色を細かく認識することができないから。
体が前に進む分だけ首を後ろに動かし、目が景色に対して動かないようにする。限界まで顎を引いたら、前に突き出す。ということを繰り返した結果があの首の動きなのだ。

さて、われわれ人間はというと、もちろんご多分にも漏れず、動く景色を固定させた視点では細かく認識できない。ただ、鳩とは違い、眼球を動かすことができるという点と、目が前についているので視界で捉える景色の動きが移動によって大きく変わるということがないという点がある。よって、鳩のように首を動かさずとも前に歩きながら景色を認識することができる。

さて、ここからようやく本題。
以上の事からでは「人の目は動いている景色でも認識できるのではないか？」という疑念が払いきれてない。人間が首を動かさずに前に進める理由が存在していても、目が動く景色を認識できない理由にはならないからだ。このままでは人間の目が優秀だから普通に歩けると言えてしまう。僕が初めて「目で動く景色が認識できない」という雑学を知った時も同じ疑念を持った。それを証明するには、どんな実験をしたら良いだろう。

これには秀逸な正解がある。僕はこれにとても感動したのだが、それはまた明日綴ることとする。