私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

乾杯(留学仲間に感謝を込めて)

ハワイ編最終回。

どうも僕は一人で勝手に盛り上がり過ぎる。
確約されたわけでもない展開に準備を重ね、それが報われずに一人で悲しく泣きながら片付けるなんて事が往々にある。
多分死ぬまで治らないだろう。もう幼少の頃からのある種の病気だし、治る気配がない。三つ子の魂百までだ。思い起こせば、保育園の時のお楽しみ会からだ。もうお楽しみ会という名前だけで「こりゃ相当『お楽しい』ぞ!?」ってなもんで、当日はしゃぎすぎて先生に叱られたりした。
人格者で人望厚いのに何故か僕には無茶振りをする旧友がいるというのも大きい。明らかにそいつがするべき乾杯の音頭を何故か急に振られ、箸にも棒にも引っ掛からないその場しのぎの音頭しかとれず、大恥をかいたなんてトラウマもある(その旧友はあまりにダメダメな僕の姿を見て一人大爆笑していたが)。それ以来、明らかに自分に音頭の権利がなくても軽く自分の立場なら何を言うみたいなのを考えて、結局良い音頭を思い付いたとしても何処に発信する宛もなく、勝手に僕一人の不完全燃焼を乾杯の度に味わうみたいな病気を患った。
で、その病気はハワイ留学最後の夜でも発症していたりして。飲酒できないメンバーがいるなかで、全員が飲めるかつ、ハワイ感のある何かを、と、炭酸ジュースと地元のフルーツ盛り合わせを準備して、簡単なフルーツポンチでも作って最後の晩に慰労会でもなんて思っていたら、最終日の疲れで思いの外早く皆さんご就寝。まぁ、フルーツは翌朝の朝食になりましたので、農家さんに不義理は働いていないのですが。

今回は本題が異様に短い上になかなか本題までたどり着かない。理由は単純に照れ臭いから。
そもそも、学生の時の感動等という一過性の物にあまり価値を与えすぎても、共有した人間にとっては重たいばかりだ。

一応僕にとってのこの留学は、控えめに例えても、「一回目の大学が肌に合わず、親族の心配と自分の将来にリスクを負って、別の大学に入り直すという隠隠滅滅としたここ約四年間に一つ意味を加えてくれた、少なくともここ数年で最高の二週間だった、」位の表現できるものではあるのだけれど、これもまだ重たい。

ただ、「記事を書いた当時、自分がどういう事を考えて、どういう事を思ったかということを脈絡もなく書き連ね、一人で酒が楽しめるような年になった頃過去を見返して『何意気がってんだこいつ』と過去の自分を酒の肴するための記録」であるところのこのブログならば、こういった多少若造的な言葉を残すと言うのは多分意義のあることのはず。

そうでなくとも、僕のハワイ留学が異常なまでに充実し、楽しく、愉しく、意義のあるものになったのは、ほとんどたまたま一緒になっただけの留学仲間達に恵まれたからだと恥ずかしげもなく思ったりしているわけで。自分を含めて15人、ほぼ偶然で寄り合った人間達にしてはできすぎてる位過不足ないメンバーだった気が(少なくとも僕は)しているわけで。その一員であったことが本当に嬉しく、誇らしかったわけで。ただ、それをそのまま言葉にできるほど僕は純粋じゃないわけで。だからこそこうしてほぼ誰も読まないところに文字で起こしているわけで。

留学仲間に対しては、感謝からくだらないことまで言いたいことは沢山ある。



実は内向的な性格の持ち主がリーダーをしてくれたから、不必要な抑圧を生まなくてメンバーが生き生きしたんだと思う、ありがとうございました。とか

社交辞令ではなく、状況に応じて非を是にできる先輩の立ち回りをもっと学ぶべきでした。とか

先輩が唯一泣いてくれたから、メンバー達の多好感は疑い無く肯定されたんだと思います。とか

「文化を作る」の話を教えてもらった事は、素直に背中を押してもらえたような気がして、一つ僕の財産になりました、ありがとうございました。とか、

「俺今一番○○なんだよね」は、信憑性を下げる効果のみならず嫌みとしての用法もありながら、文字上は肯定してるという極めて汎用性の高い高度なセリフまわしで、正直僕が開発したことにしてこれから使っていこうと思っています。とか、

乾杯前に飲みだすのは今後止めた方が良いと思います、スマホ無しの酔拳使えたとしても。とか、

屈託のない笑顔って時に人を傷つけますよね。とか

写真に収めんとする姿こそ実は絵になってたと思います。とか

君の深夜の電話が発端で僕の手元に届くことになった例の恐怖の手紙の音読権は何故か僕達のリーダーの手中にあるぞ。とか

やっぱり僕も私服で海に飛びこまにゃあかんかったよなぁ。とか

筆者さんの友達ってどんな人がいるんですか?って聞かれたとき、「あれ?僕たちは違ったか?」って少々ダメージを受けてたよ。とか

屈託のない笑顔って時に人を傷つけますよね(2回目)。とか、

帰国後爪切りましたか?とか

我々の喪失感を尻目に楽しんでいるであろうインドの話を是非聞かせてください。とか


下らねぇ方が多いな。こりゃ。



何が悲しくてこんな誰にもわからない事をつらつらと書き連ねているのやら。でも、この当時こう思っていたということの記録として。


「留学ゼミでの偶然の出会い、そして何より、この数ヶ月とハワイでの二週間を糧により価値を増していくであろう我々の今後に

乾杯