私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

下ネタを見直す

僕は俗にいう下ネタというものが嫌いだ。親がそういう笑いを良しとしなかったのが大きいのだろうとは思う。
その場で笑いが取れない程度の低い人間が手を出す忌み嫌うべきものであるという認識だ。あと、柄の悪い体育会系の人間が思いっきりインドアな僕に絡んでくるときの合言葉であるのも気に食わない要因。

が、どうも最近、下ネタにはそれにしか持ちえない長所と呼べるものがあるというような気もして来ていたりする。



きっかけはとある男性オリンピック選手のインタビュー。言葉もなかなか通じない。育ちも価値観も違う。唯一の共通項であるスポーツの話は手の内をさらすことになるのでむやみやたらには口に出せない。そんな人間が控室という一所に押し込められる。競技前はそれぞれ集中するからピリピリするのも当然だけど、そうでないとき、場の空気を確実によくするほぼ唯一の手段が下ネタだというのだ。普段あまり口にしない内容ながらも、生き物として世の全員が知っていることを共有する、根拠の薄い自慢話としての側面もある、しかもその場に多くの場合はばかられる要因となる「女性」はいない。コミュニケーションの手段として有効なのは何となく納得は行く。

続く