私の「面白い」

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読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

地元の味(2)

地元素材の相性ってしばしば恐ろしいほどの化学反応を起こす。ワインとチーズとか、日本酒と刺身なんかが典型だ。ワインと刺身は生臭くて食えたもんじゃないし、日本酒とチーズも喧嘩しちゃってこれまた臭いばっかり。ただ、ワインとチーズで食べるとあら不思議。チーズの臭みは消える、いや、消えるというよりむしろ愛おしくすらなる。どこの土地にも大なり小なりこういったものは存在するハズだ。ハワイにおいてのこれがロコモコだったということだろう。
日本食で育った自分にもわかるおいしさであるという事実も多分感動の一要因。こういった地元の味は地元の人にとってのみ、大変おいしい物で他文化の人間にはわからないだなんてことはいくらでもあるはず。卵かけご飯とか、納豆ごはんとか。むしろそのことの方が起こって当然だ。


それにこのロコモコは僕のアメリカ牛に対する認識も変えた。アメリカの肉は和牛が高価すぎて手が出せないときに妥協案として買うものという認識でいたが、これはアメリカ牛に対して失礼だ。
アメリカの肉を日本の調理法で食べて不味いと言うのは文化に対する冒涜だ。アメリカ牛が地元の味の人はちゃんと美味しい調理法を知っている。何故このロコモコに出会うまでそんな簡単なことに気付かなかったのだろう。


再現できない味に出会うのは悔しい。でも、だからこそ地元の味という気がするのも確か。ロコモコ、良い出会いだった!!