地元の味
ハワイ編第11回。ハワイのロコモコが旨い。
滅茶苦茶旨い。今後日本のロコモコをロコモコと呼んじゃいけねぇ。
遠出先で地元感に出会うのが好きな僕としてはハワイ最大級の出会いとも言えた。まぁ、旨い。
今までだったらそこで少しでも味を盗んで、土産話兼献立レパートリーの追加をと考えたのだが、このロコモコに限っては断念した。
ハワイの卵とハワイの塩がないとできねぇ!!
ハワイの鶏の卵は色の薄い黄身と日本にはない独特の味わいを持つ。この卵が地元の塩味とまぁ合うんだこれが。恐らく火山島独特の植生、土壌由来の何かが原因なんだろうけど。
鶏も少し様子が違う。毛並みは日本でのイメージの強い白ではなく、茶色や黒。品種の違いかなんなのか。野生化した鶏がそこら辺を歩き回っているハワイの環境でないとできない味なのだろう。
そして不思議なことに、一般的に和牛より味が悪いとされるアメリカ牛の臭みがこの火山性のパワフルな塩と卵の中で活きてくる。完璧。ハンバーグもジャパナライズされた柔らかいものではなく、良い意味で噛みごたえのある少し雑な感じ。
「あぁ、今口の中にハワイが溢れている」という多好感でいっぱいになる。
続く