私の「面白い」

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読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

映画 JOKER (4)

その7.チャップリンへのオマージュ
 喜劇王チャップリンへのオマージュは、流石はコメディ監督トッドフィリップスといったところ。
トレイラーで使われていた曲がチャップリンの「モダン・タイムス」のエンディングであったという事実は勿論、劇中に引用がそのまんま出てくるところすらある。劇中の、「私の人生は悲劇だと思っていたが、喜劇だったんだ」もチャップリンの言葉が元になっていると思われる。

その.8まだまだオマージュ
 「悲しみのクラウン」が劇中で歌われたり、クレジットロールのレイアウト等は70年代頃のイメージか?でも、タイトルロゴの出し方はガーディアンオブザギャラクシーに見えてならい。

 

その.9音使いが上手い。
 ちょくちょくアーサーが妄想にふけるシーンがあるが、アーサーの頭の中に流れている音楽とそうでない音楽の音の区別をはっきり付けている。現実に急に引き戻される感じを音楽でやるのは監督のコメディ的発想からくると言えると思う。最近の映画だとエンドゲームのピーター・クイルを気絶させるシーンもほとんど同じ手法だった。こっちはまんまコメディだったけど。
あとは100%ダークナイトに勝っていたといえる血みどろの惨殺シーン。音のリアリティの気持ち悪さで、久しぶりに映画の効果音で恐ろしさのあまり耳をふさいだ。幼少時の多感な頃以来だと思う。

 

続く