紙というデバイス(2)
その3、電気が無くても機能する。
これは説明不能であろう。文庫本に対して残量バッテリーを気にする、出先でのコンセントの有無を心配するということは一切ないのだ!!
その4、構造が単純
壊れているか否か、壊れているならどれほど壊れているのかが基本的に瞬時に判断できる。これによって(値段的な要因もあるが、)壊れたとしても修理でなくすぐに買い替えるなど個人での判断がしやすい。
その5、世間一般に普及している。
これが何といっても大きい。
どの世代も必ず学校で習うデバイスである!よって老若男女誰でも使えるしいちいち使い方の説明も不要。歴史の長さのおかげで入力装置も鉛筆、ペン、筆と多種多様なうえ、入力の手法も多岐にわたり、それぞれが市場や芸術といった文化となっている。
その上、余計な機能は搭載せず基本的には入力装置で触れた部分が変色するのみといったシンプルさ。恐らく、世のどの電子機器よりユーザーフレンドリーであること間違いなし。扱いが知られているからこそ、コンピューターよりも多くの販売店での売買が可能である。
その上、紙というデバイスであれば、これらの仕様は基本的に変わらない。パソコンじゃぁまぁこうはいかない。
紙というものは古くから存在する人類にとって最も偉大な発明品の最たるものだ。その本質が持つ素晴らしさは、新参者のデジタル機器的な尺度で測っても簡単に揺らぐものではないのだぁ!!!
続く