私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

映画 JOKER

 いい映画だった。今年一番の呼び声にふさわしい。一応、僕の説得力を下げるためにまず一言。

 個人的にヒースレジャーの方が良かった。

 ハイ。
 話題の映画「JOKER」。映画好きとしてミーハーにもしっかり押さえてまいりました。この作品に対して思ったことをトランプっぽく13のポイントに分けて(たまたま13になっただけだけど)、つらつらと書いていきたい。ネタバレは指示語でします、しっかりするときは前もって書きます。前情報0派の人は読まないようにしてください。行くか迷っている人や、もう見てきた人はぜひ。

その1.階段でのダンス。
 まずはトレイラーでも印象的だった階段のシーンから。
最高だったことに変わりはないが、BGMに合わせた編集の仕方はトレーラーの方が良かった。でも、さすが監督がコメディー畑の人だと心底思うシーンでもあった。
日本には人生を階段に例えるみたいなことがしばしばあるけど、アメリカでもあるのかな?下るのは簡単だけど、苦しくても登り続けなきゃ的な説教はちょくちょく耳にする。この映画における階段のシーンにそういった意味が込められていたことは明白。というのも、まだアーサーが治療に勤しんでいる段階では苦しくても良い方向を目指して階段を辛そうにそれでも登っていた。それが悪況に開き直ってからは階段を下りるダンスのシーンになっている。快感と共に人の道を転げ落ちていくように見せていたのは明らかだ。トレイラーで、コンサートホールから追い出されて転げ落ちるカットがあったがそこは映画にはなかった。映画のテンポを優先させた結果だろう。勿体ないけど正しい判断だと思う。
ちゃんと苦しくても階段を上る人間でいねばいけない。

続く