私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

人の鏡

お店は住人の鏡です。

海外に旅行に行ったとき、その国の学力は本屋を見ればわかるなんていう話がある。識字率の低い国ではそもそも本は売れない。あったとしても、海外からくる旅行客向けのレジャー本ばかりの本ばかりおいているなんてこともある。

店というのはその店の周りに住む人を映す鏡なのだ。
コンビニの雑誌コーナーは町の特徴をよく表しているといえる。雑誌コーナーは店長が仕入れているのではなく、出版社が需要から逆算して置くからだ。ビジネスマンが多い街なら新聞がたくさんあるし、女性が安心して暮らせる街ならファッション誌をはじめとした女性誌が多い。漫画雑誌が多いなら、学生が多いのだろうし、成人誌が多いなら、健康な老人が多い。弁当は腐るが雑誌は腐らない。特に流行に左右されないエロ本は腐らない。品はないが上手い言葉だと思う。

国内旅行でも、その土地の何気ない地元住民向けの店巡りは面白い。生鮮食品を置くスーパー、ディスカウントショップ、コンビニ、本屋辺りは個人的に特に面白いと思う。北海道は通路がやたらと広いし、都会の古本屋はコンビニ雑誌の割合がやたらと高いし、奈良の奈良漬けのコーナーは意外なほど狭いし、京都の生鮮食品コーナーは肉類が多い。

そして、その理由が何かを考える。間違っていてもいい。仮説を持って周りを見ると、見る目は変わる気がする。