私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

人という字は

人という字は人と人が支えあってできている

わけがない。


「人」という漢字は手を広げずに足を広げて立っている人間の様子を模した象形文字である。二人の人間が支えあうという構図を示すものではない。むしろ一人でしっかり自立しているという絵だ。
演出としてはとてもうまいと思う、でも、教えとしてのこの名言は嫌いだ。
別に人々が支えあうことに対して批判しているわけではない。特に、僕のようにわざわざ一昔前のドラマのセリフを引っ張り出してきて批判するような輩が一人で生きていけるわけがない。助け合い万々歳である。
それでも気に食わないのは、それっぽいからという理由で間違いでも相手を納得させるための手段として活用しているところ。教育現場が題材の場面なのならば、同じ教訓を与えるのにももっと正当性のある手段を用いるべきだと思う。
僕のつまらない持論ではあるが、日本人はよくパクるくせに原典に対して敬意を払う意識が薄いという特徴があると思う。良くも悪くも。
日本は大好きだけど、僕はあまりこういう日本人にはなりたくない。

物事の本質というものがどれ程大切かは場合によると思う。でも、明らかに違うと言い切れる事もある。