私の「面白い」

私の「面白い」

読んでくれたら嬉しい。共感してくれたらもっと嬉しい。でも私のために書きます。

小島秀夫の語り口(2)

紙媒体は中断観桜という側面のおかげで時間的な制限は弱いかもしれない。しかし、内容量が増えれば物理的な量も増えてしまう。量が増えれば読者に手にしてもらうべき物の量も増え、金銭的にも増えていく。電子書籍によって物理的な量は比例しなくなったにせよ、文字数(≒楽しむ時間)に対してほぼ比例して値段が増していくという構図は大きくは変わっていない。勿論、いずれの視点においても例外はある。長時間に及ぶ映画には休憩が含まれるものもあるし、書物だって、長編になれば数冊にわたる物だってざらにある。インターネットが普及して無料のコンテンツだって増えた。音楽だって多くの作品はこのぐらい、という何となくの常識があるだけで、厳密な限界はない。中には1000年間演奏し続けられている音楽もあると聞く。

 

それらに対してゲームはどうか。ゲームの内容によっては一つのタイトルで数時間の物から数百時間楽しめるものまで幅は広いが、多くのゲームは0~15000円の範囲で手にすることができる。過去は例外もあったが近年の電子記憶媒体の技術の発展に伴い、物理的には1つのディスクやカードといった記憶媒体で最後までそのゲームを楽しむことができる。(今ほど電子技術が発展していなかった時代は大容量のゲームは記憶媒体が一つのタイトルに付き三つなんてこともあった。FFシリーズなど。)DLCなど物理的な増量はせず、コンテンツを拡張するなんてこともざらだ。

 

続く